LGBTQについて

トランスジェンダーの体験談ー女性として生きるくらいなら死にたいー

自分の性別に違和感を感じたのは「制服」

ありきたりな話ですけど、
僕が自分の性に違和感を感じたのは中学生になったころ。

制服でスカートを穿かなければいけないということに、
物凄い抵抗を感じるようになりました。

スカートの制服を着るまで、
毎朝30分くらい時間をかけるくらいに。

頑張って半年間は行ったんですけど、
無理をしていたせいで、制服を着ようとすると吐き気が出てきて。

学校を休みがちになっていました。

性同一性障害」という言葉を知ったのもその頃。

パソコンで調べて、

僕はこれだ

と思いました。

不登校になって楽になった

僕はとにかく制服を着るのが嫌だったので、
その生活から解放されたことで、
気持ちがすごく楽になりました。

不登校の理由を、親には

友達関係が上手くいかないから

と嘘をついていました。

中学をほとんど行かずに卒業が近づいてきて、
進路の話が出てきました。

僕は、思い切って母親に

自分はトランスジェンダーで、本当は男なんだ

と、カミングアウトをしました。

母親は泣きながら「何となくそう思っていた」と
受け入れてくれましたね。

高校は制服のない定時制高校を選びました。

定時制高校にはいろいろな人がいる

多分、トランスジェンダーで制服を着たくないからという理由で
定時制高校を選んだのは僕だけでしたが
定時制高校には、いろいろな層の人がいました。

元不登校の子もいましたし、
いわゆるヤンキーもいました。

歳が親子くらい離れている男の人もいましたし、
年齢もいろいろでしたね。

始まって1、2カ月も経つと、
クラスの2~3割の生徒が学校を辞めてしまいました。

でも、僕は学校に行くのは苦痛ではなかったです。

制服もないし、いろいろな価値観を持った人がいたので、
そういう友だちと話をするのは楽しかったです。

その頃から「性別適合手術」を受けようと思うようになり、
お金を貯めるため、昼間はアルバイトに勤しみました。

女性として生きるくらいなら死にたい

僕は、高校2年生くらいの時に

女性として生きるくらいなら死にたい

と思っていました。

何か特別なきっかけがあったわけではないのですが
女性の身体の自分、女性として扱われる自分が徐々に嫌になり
限界に達してしまったのです。

18歳からホルモン療法を受けられることを知り、
20歳になれば「性別適合手術」も受けられる。

お金は自分で貯めればいいですが、
周囲からは

そのままのあなたでいいじゃない
わざわざ身体にメスを入れることはしなくていいんじゃないの

とか、反対にあいましたね。

僕は、死を選ぶくらいの覚悟がある、と言って
両親を説得しました。

説得には時間がかかりましたね。

僕はそのあと、福祉系の大学に進学したのですが、
大学在学中はホルモン療法だけでした。

両親を説得し、「性別適合手術」をしたのは、
大学卒業後、26歳の時でした。

12歳で耐えがたいくらいの性別の違和感を覚えてから、
だいたい15年かかりましたよ。

周りの助けがなければ、くじけていたかもしれない、
本当につらい時期でした。

今は彼女と同棲中で、幸せです

28歳になった今は、
自分がトランスジェンダーであることを知っている彼女と同棲し
福祉系のジムの仕事をしています。

戸籍上の性別を変えてから今の会社に入ったので
みんな僕のことを、一般的な男だと思っています。

まあ、社長や人事部長には言いましたけど、
別に問題はないですね。

カミングアウトして、周囲を混乱させるくらいなら、
とりあえず黙っておこうかな、という感じです。

彼女と結婚して、養子を迎え入れ
幸せな家庭を築くことが、今の夢ですね。

今、悩んでいる中高生へ

セクシャルマイノリティについて
昔に比べたら、社会も寛容になってきていると思います。

きっといつかツラい状況を打破できる時期が来ます。

ツラかったら僕みたいに逃げてもいいと思います。

一時的に逃げることで、状況は改善するものですから。

その分、努力をしなければいけない時期も来るかもしれませんが、
ツラい時期に努力をして、自分が壊れてしまうより全然いいと思います。

「逃げること」は「甘え」ではないのです。

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性で悩んでいる君へ