代表より

「学び舎MXM」を作った理由ーLGBTQ+で悩む子供を助けたいー

僕が学び舎MXMを作ったきっかけ

僕が「学び舎MXM」を作ったきっかけとなったのは、
ある「MtF」の中学生との出逢いです。

僕は大学卒業後、出版社に就職しました。

教育とは全然関係のない、文化系の雑誌を作っていました。

その仕事を5年ほどしたころ、
教育系のライターとして食べていきたいと思い、
フリーライターに転身。

独立してみたものの、フリーライターだけで食べていくのは大変でした。

大学生時代に塾講師のアルバイトや家庭教師をしていたので、
副業として家庭教師をするようになりました。

その時出逢ったのが、「MtF」のTさんです。

最初は「男子」として振舞っていた

初めてTさんに会った時のことを、僕はよく覚えています。

有名男子高校に入学させたいと、家族が熱望していて、
母方のおばあちゃんに土下座をされて、

Tをあの学校に合格させてください

と頼まれたからです。

これまで10人程度の家庭教師をしてきましたが、
親のみでなく、おばあちゃんが初回の顔合わせに出席された例は
このTさんの件だけです。

Tさんも、当初は

あの男子校に行きたい

と言っていました。

僕は自分の持てる知識をTさんに与えました。

わからない部分の説明はもちろん
勉強への取り組み方、効果的な勉強方法も教えましたね。

休憩時間はお互いに音楽が好きだったこともあり
徐々に打ち解けていきました。

不登校が始まった2学期

指導を始めて1年ほどたった中学2年生の夏休み明け、
Tさんは学校に行けなくなってしまいました。

両親が理由を聞いても、よくわからない。

その頃、僕とTさんは何でも話ができるくらい打ち解けていたので
本当の理由を聞いてみました。

担任の男性教諭のことを好きになってしまった

Tさんの口から出た言葉に、
僕は正直びっくりしました。

でも、すぐに納得し、

実は僕もゲイで、男性のパートナーがいるんだよ

と言いました。

ゲイは病気じゃないから、悩むことはあるかもしれないけど
特別に変なわけじゃないから、安心して

僕は僕なりの優しい言葉をかけました。

実は女性になりたいんだ

Tさんの家庭教師は、不登校になっても続きました。

両親の承諾を得て、
Tさんと平日の昼間にカラオケに行ったり、
コーヒーを飲みながら世間話をしたり、
年の離れた兄弟のように遊ぶこともありました。

すると、Tさんは突然

化粧がしたい

と言いました。

僕は、女装子なのかな、程度に捉え、
100均でメイク道具をそろえて、
両親に内緒で化粧をしようかと思いました。

しかし、Tさんは単に「化粧がしたい」わけじゃないと
真剣な目で語り掛けてきました。

女性もののカワイイ服も着たい、と。

そこで、僕は

Tさんは女性なんだ

と、ようやく気付きました。

流石に化粧品一式と洋服をそろえるのは、
Tさんの両親に内緒で、というわけにはいかなかったので、
Tさんには丁寧に断りました。

僕がゲイだと知った親は怒った

僕は、その頃からオープンリーゲイだったので、
FacebookなどのSNSに、
自分はゲイであることを書いていました。

Tさんが女性であるとわかったころ、
Tさんの母親が僕のFacebookを見て、

僕はゲイだ

ということを知ったようです。

そして、僕はよからぬ思惑を抱きながら
Tさんと仲良くしていると勘違いされました。

結局、最後は親に連絡を取らないように念を押され、
Tさんには何の手助けもできずにお別れになりました。

その後、Tさんはとある地方にある
全寮制の中高一貫校に転校したようです。

そして、そこでは髪を伸ばし
女性として生活をしていた、とうわさで聞きました。

その時の僕の

Tさんには何にもしてあげられなかった
してあげられることは何だったんだろう

という気持ちを、フリースクールという形に置き換えたのが
学び舎MXM」です。

自分の性に悩みを覚えたら

学び舎MXMでは、性で悩んでいる若者への相談支援もしています。

スクールを運営している僕も、LGBTs当事者の1人です。

誰かに話すのが怖かったり、直接会うのに抵抗があれば、LINEで僕に相談してみてくださいね。

少しでも気分が楽になるように、お話を伺います

性で悩んでいる君へ