LGBTQについて

トランスジェンダーの体験談ー仲間と会って、人生が変わったー

物心ついたころから、自分は女性だと思っていた

自分がトランスジェンダーだと気づいたきっかけは
これってのはあんまりないですね。

小さいころから、自分は女性だと思っていましたから。

生まれた時の戸籍は「」なんですけど。

小学生の頃は、目立たない児童だったと思います。

クラスのあんまり活発じゃない女の友だちはいましたが、
そんなに行動的な性格でもなかったですし。

それに、私たちのクラスは男女仲も良く、
女子と一緒に遊んでいても、
奇異な目で見られることはなかったと思います。

いじめが始まったのは、中学1年生の春

中学校に入り、学校の雰囲気は変わりましたね。

男の子は男同士、女の子は女同士でグループを作り、
分かれて行動することが多くなってきました。

思春期ってやつですよね。

私は男子グループには入ることができず、
孤立していました。

女子と仲良くしようとすると、
クラスメイトの男子からは変な目で見られるようになって。

自分も身体の性徴が表れ始めて、
声変りとか、ひげが濃くなったりとか
明らかに「」になってきました。

それに困惑しているところに、
心無い男子から

オカマ!

とか言われるようになって。

暴力を振るわれたことはないですけど、
暴言と無視ですよね。

それまで仲良かった女友だちも、
私と一緒にいると標的にされるので、
自然と離れていってしまいました。

酷い「イジメ」ではなかったですけど、
自分のセクシャリティの問題もあったので、
私は精神的に限界になってしまいました。

そして、不登校になりました。

親には本当の理由は言えなくて

不登校になると、学校の先生が定期的に家に来るようになりました。

親も心配してくれてはいましたが

学校の友だちと上手くいかない

と、嘘の理由をつけて、不登校を続けました。

学校ではいじめの調査をしたらしいですが、
明らかに暴力を振るわれたり、
お金を脅し取られるようなことはなかったので、
担任の先生もいじめではないと判断したようです。

その頃にはインターネットでいろいろ調べて

自分はトランスジェンダーなんだ

とわかっていたのですが、両親には言えなかったですね。

親のいない時間帯に、
母親のメイク道具を使って化粧をしてみたりしましたけど、
バレないように細心の注意を払いました。

不登校が当たり前になってくる

うちの場合が特別なのかもしれませんが、
不登校って期間が長引くと、
それが当然のことになってくるんですよね。

先生が家に来る回数も減って、
親もあまり強く「学校に行きなさい」とも言わなくなる。

私が部屋で何をしていようが、
干渉しなくなってきました。

私は、市がやっている「適応指導教室」というのに、
週に1回程度、顔を出し、
あとは家で過ごしました。

人生が変わった高校時代

何となく、で中学3年間を終え、
通信制の高校に入りました。

私の高校は週に1回スクーリングがあり、
あとはレポートを提出するという形の授業でした。

週に1回のスクーリングは、あまり休まずに行けましたね。

クラスにゲイを公表している子がいたんです

それが大きな理由だったかな、と思います。

その子は私のことを気にかけてくれて。

当時、髪はミディアムで中性的な格好をしていたので、
トランスジェンダーだとバレていたのかもしれません。

彼は活発で、クラスの人気者。

私は彼と仲良くすることで、
クラスの大半と仲良くしてもらえました。

こんなに友だちが多かったのは、
人生で初めてでした。

自分を認めてもらえたようで、
単純に嬉しかったですね。

彼は初恋の人で、今でも仲良くしています。

カミングアウトしない、という選択

美容学校を経て、今は小さな美容院で働いています。

私は「性別適合手術」をして
戸籍を女性に変えたいとまでは思っていないので、
女性らしい服装で、化粧ができれば、
今は満足です。

店もそれを許してくれているので。

今後、親に「トランスジェンダーです」と
言う必要は感じません。

親を困惑させるだけのような気がして。

今は現状で満足していますので、
敢えてこの環境を崩したくないかな。

高校の友だちのように「ゲイ」だと公言する生き方もありますが、
私はセクシャリティは隠して生きていきたいと思います。

まだまだ差別や偏見は多いですからね。

周囲に相談できなかったら

学び舎MXMでは、性で悩んでいる若者への相談支援もしています。

スクールを運営している僕はゲイで、トランスジェンダーの友人もいます。

誰かに話すのが怖かったり、直接会うのに抵抗があれば、
LINEで僕に相談してみてくださいね。

少しでも気分が楽になるように、お話を伺います

性で悩んでいる君へ